どんな本を紹介したの?各本の魅力をスタッフ目線で解説します。
前回記事のつづき。まずは私が持っていった本からご紹介します。
『きみが住む星』
池澤 夏樹 著
エルンスト・ハース 写真
旅に出た男は行く先々から鮮やかな異国の風景、出逢った愉快な人々、恋人に伝えたい想いを絵はがきの形で綴るフォトブック。
【この本を読んだ理由】
学生時代に好きだったアーティストが読書家で、ラジオのコーナーで紹介された本。
「大切な人へのプレゼントにこの本を贈るのもいいね」の言葉で読みたくなりました。
(・・・そんな感じの理由だったと思います。遥か昔のことで記憶があいまい)
【印象に残った点】
物理的な距離は遠いけど、彼らは一番近くにいる存在に感じた。
いつも隣にいたらこういう会話はなかなかできないと思います。
短い文章なのでいろいろ妄想できちゃいますね!
ロマンチストな方、手に取ってみてはどうでしょうか?
続いて会員さまが紹介してくれた本たちです。
『人生論』
武者小路実篤 著
『思想の花びら』
亀井 勝一郎 著
『人生論』
その名の通り著者の人生観を綴った文学エッセイ。
人生における根本問題にふれ、たくさんの若人に影響を与えてきた。
著者・武者小路実篤は理想主義を掲げる白樺派の代名詞的存在。
紹介してくれた会員さまも若い頃、古書店でふと手にしたそうです。
読み進めると、その本には前の持ち主が自分の考えや意見を著者に向けたような書き込みがされていました。
著者と本の前の持ち主、2人の人生観を垣間見た気持ちになったそうです。
この本は世界に一冊なわけですから、これも古書の魅力ですね。
『思想の花びら』
清冽な心と鋭い感性で深めた思索の真髄
こちらも著者の人生観を綴った本です。
(亀井勝一郎氏は昭和初期に活躍した文芸評論家で、上記の『人生論』を解説付きで戦前・中に出版したこともあります。)
会員さまは武者小路実篤と繋がりがあるとは知らずに当時購入したそうですが、後からその事実を知って不思議な縁を感じたそうです。
紹介してくれた会員さまの思い出エピソードがたくさん詰まった本を紹介していただきました。
続いて美味しい3冊
『チョコレートの手引き』
蕪木祐介 雷鳥社
『世界の果てまでチョコレート』
バイヤーみり (株)フェリシモ
『ショコラ 一粒で幸せになれる神さまの食べもの、7つのひみつ』
土屋公二 (株)自由国民社
『チョコレートの手引き』
知っているようで知らない魅惑の嗜好品、チョコレート。
一本の木に実るフルーツのカカオが一体どのように加工されてチョコレートになるのでしょう?
本書ではその全工程を写真とイラスト満載で詳しく解説。
こちらを紹介してくれた会員さまはチョコレートが大好きなんだそうです。
だからこそ、「素材や味を厳選してチョコレートを食べたい!」そう思って詳しく調べることにしたそうです。(なんたる探究心!)
ふとしたことから実際に動いてその“愉しみ方”を知る。
すてきな読書のきっかけだと思いました。
『世界の果てまでチョコレート』
チョコレート専門カタログを担当して16年のバイヤーみりさんが手がけた本。
世界中の美味しくて、ストーリーのあるチョコレートを現地の写真やスケッチで紹介。
美しいチョコとお店、世界の街並みの写真がたくさん載っています。
チョコレートと旅行好きには眼福の本でしょう!私がそうであったように(笑)
『ショコラ 一粒で幸せになれる神さまの食べもの、7つのひみつ』
知っているとショコラの味わいがもっと深くなる7つのお話。
日本のチョコレートを変えた、ショコラティエの先駆者が教える味わいがうっとり深くなるちいさなお話。
ワインとショコラのマリアージュが印象的だったそうです。
世界で活躍するショコラティエが表現する味や香りを楽しみたい1冊です。
読んでいるとショコラの香りが広がるようにウキウキしてくる本たちでした。
いかがでしたか?
読んでみたいな、と思える本が見つかったなら幸いです。
今後は音楽や映画などテーマを広げていきたいと考えています。
「こんなことやってほしい!」というテーマがあれば、ぜひスタッフにリクエストしてください!